高松港
- 高松港は、香川県の中央部よりやや東に位置し、対本州及び離島を含めた海上交通の要衝として、古くから地域の物流及び人流の拠点、また地域開発の中核として重要な役割を果たしている。
- 背後圏は、瀬戸大橋、高松空港及び四国横断自動車道などの高速交通体系が充実し四国と本州との連絡拠点としての機能を有し地域経済活動における中心的な役割を担っている。
- そのため、高松港は外貿及び内貿貨物を取り扱う物流機能、旅客船及びフェリーによる交流機能といった様々な機能を有している。
《位置図》
高松港 (2016年撮影)
高松港の歴史
<高松港誕生>
- 1588年(天正16年)
- 藩主生駒親正、高松城築城とともに内町港築造
- 1642年(寛永19年)
- 藩主松平頼重、西浜漁港、堀川港、東浜港等を改築
<大型汽船へ対応した近代港湾整備>
- 1897年(明治30年)
- 高松市が防波堤、浮桟橋、浚渫埋立工事着手(~明治41年)
- 1910年(明治43年)
- 国鉄宇高航路開設(1日4往復)
- 1922年(大正11年)
- 管理を市より県に移管
内務省直轄事業により拡張修築工事着手(~昭和3年) - 1954年(昭和29年)
- 朝日B地区土地造成工事着手(~昭和35年)
<フェリー化、外航船への対応>
- 1960年(昭和35年)
- 運輸省直轄事業により港口拡張工事着手(~昭和41年)
- 1961年(昭和36年)
- 朝日C・D地区土地造成工事着手(~昭和44年)
- 1970年(昭和45年)
- 朝日-10m岸壁、F地区土地造成事業着手(~昭和51年)
<サンポート再開発>
- 1988年(昭和63年)
- 瀬戸大橋開通にともない、JR四国宇高連絡船を廃止
港頭地区再開発事業着手(サンポート高松)
<コンテナ化への対応>
- 1997年(平成 9年)
- 釜山港との国際定期コンテナ航路開設(-10m岸壁を転用)
- 2001年(平成13年)
- サンポート高松開港。小豆島など定期航路開設
- 2004年(平成16年)
- 台風16号により過去最大の高潮災害を受ける
- 2008年(平成20年)
- 朝日地区多目的国際ターミナル(-12m)工事着手(平成24年耐震強化岸壁供用)
昭和初期の県営桟橋
高松港コンテナターミナル
高松港の歴史① 明治期から戦後にかけての高松港の移り変わり
高松港工事事務所30年のあゆみ(運輸省第三港湾建設局高松港工事務所)資料を基に作成
高松港港湾計画書昭和35年6月(高松港港湾管理者)資料を基に作成
明治30年に港の改修事業着手。
東防波堤・西防波堤、浚渫、堀川港等の埋立(明治30年~37年)
明治43年に宇野・高松間に鉄道連絡船が就航。貨物船の増加
北防波堤、東防波堤、浚渫、高松城堀割の埋立
(明治39年~昭和3年)
太平洋戦争
新たな岸壁の設置等
(昭和22年~28年)
高松港の歴史② サンポート高松再開発
昭和63年高松港港湾計画書より引用
1985(S60)年頃
- 本州と四国を結ぶ鉄道連絡船の港として、四国の玄関口の役割を果たした
- 高松市、四国の発展に大きく寄与
2006(H18)年頃
- 港の整備と街づくりを一体的に実施
- 美しい瀬戸内海の景色を生かした、海と親しみ憩える快適な親水空間を創出
- 多くのフェリーが就航し、クルーズ船も寄港
高松港玉藻地区開発の主な経緯
- 1910年(明治43年)
- 高松宇野間の鉄道連絡船が就航
- 1988年(昭和63年)
- 瀬戸大橋開通により、鉄道連絡船が廃止、玉藻地区再開発の旅客船埠頭計画を策定
- 2001年(平成13年)
- サンポート高松一部オープン、離島フェリー乗り入れ開始
- 2004年(平成16年)
- サンポート高松グランドオープン、高松シンボルタワーなどオープン
坂出港
【概 要】
- 坂出港は香川県の中央部に位置し、阪神・関門間の中間港として、また、瀬戸内海における海上交通の要衝として重要な役割を占めてきた。
- 戸大橋及び四国横断自動車道とも結ばれており、海陸の結節点の機能を有している。
- 昭和40年に着工した番の州の埋立地は、造船工場の他、化学・石油系の工場が多数立地しており、香川県工業開発の中核として、重要な役割を果たしている。
《位置図》
坂出港 (2012年撮影)
坂出港の歴史
- 天保2年 1831年
- 帆船錨地として沖湛甫(おきたんぽ)を築造
- 昭和3年 1928年
- 西運河,東西埋立地等第1期改修工事に着手,昭和8年まで実施
- 昭和12年 1937年
- 中央突堤の築造を県営工事として,第2期改修工事に着手
(第2次世界大戦のため中断し,昭和38年2月完成) - 昭和23年 1948年
- 1月 関税法による開港となる
7月 港則法による港域を指定 、12月 臨港鉄道中央岸壁線開通 - 昭和26年 1951年
- 6月 港湾運送事業法により指定港となる
9月 港湾法施行令により重要港湾となる - 昭和28年 1953年
- 7月 港湾区域が決まり,坂出市が港湾管理者となる
- 昭和40年 1965年
- 3月 臨港地区を指定
4月 県営番の州地区第1期公有水面埋立工事に着手
(昭和48年6月完成,4,589,219平方メートル) - 昭和43年 1968年
- 12月 港湾区域を変更し,番の州地先海面が含まれる
- 昭和44年 1969年
- 1月 県営番の州地区第2期公有水面埋立工事着手
(昭和47年12月完成,1,439,989平方メートル)
3月 林田地区改修事業に着手 11月 港湾区域を変更し,松ヶ浦港が含まれる - 昭和45年 1970年
- 3月 西浜地区公有水面埋立工事着手
(昭和47年8月完成,59,452平方メートル)
5月 臨港地区の指定を変更し,番の州地区等を追加 - 昭和47年 1972年
- 10月 県営番の州瀬居南公有水面埋立工事着手
(昭和50年10月完成,161,558平方メートル) - 昭和51年 1976年
- 11月 林田,阿河浜地区公有水面埋立工事着手
(林田地区 昭和56年11月完成,209,873平方メートル)
(阿河浜地区 昭和58年3月完成,80,162平方メートル) - 昭和53年 1978年
- 10月 瀬戸大橋が着工された(昭和63年4月完成)
- 昭和57年 1982年
- 4月 林田地区 -12m岸壁が完成