事業の概要

朝日地区複合一貫輸送ターミナル
※複合一貫輸送:荷送人の戸口で貨物が詰められて、かつ封印された貨物を輸送の中継地で一度も開封することなく荷受人の小口まで単一の運送人の一元的な責任管理のもとに届ける輸送

高松港は、小豆島を経由し、神戸港との間で1日4往復(2隻)のフェリーが就航しており、四国をはじめ全国各地の企業が利用する広域的な物流拠点となっています。
このような中、利用貨物の増大により、積み残しが生じるなど、取扱能力が限界に達しています。
今後、トラックドライバー不足に伴う貨物需要の増大や利用企業の生産活動の増加が見込まれることから、フェリーの大型化に対応した新たな複合一貫輸送ターミナル※を整備するものです。
本ターミナルは、地震に強い構造とし、今後高い確率で発生が予想される南海トラフ地震など大規模地震発生時には、緊急物資輸送を行う復旧復興の拠点となります。

整備施設

朝日地区複合一貫輸送ターミナル

【国】耐震強化岸壁(水深7.5m)/ 泊地(水深7.5m) 【県】ふ頭用地

事業の効果

フェリー貨物の増加、船舶の大型化に対応し、より効率的な物流体系の構築が可能

新たにターミナルを整備することで、今後のフェリー貨物の増加や船舶の大型化に対応することが可能になります。
これにより、トラックの積載台数が約5割※増加するなど、物流の効率化・輸送コストの削減が図られ、経済活動の活性化が期待されます。

フェリー貨物の年間積み残し状況(平成30年)

朝日地区複合一貫輸送ターミナル

朝日地区複合一貫輸送ターミナル

震災時に海上による緊急物資輸送が可能

耐震強化岸壁を整備することで、震災後すぐに緊急物資等を海上から搬入することができ、迅速な復旧復興の拠点となります。

令和3年2月13日に福島県沖で発生した地震により被災した岸壁(左)と耐震強化岸壁(右)(相馬港)

震災時に海上による緊急物資輸送が可能

大規模地震発生時の緊急物資搬入状況(大分港)

震災時に海上による緊急物資輸送が可能

香川県は香川県旅客船協会と『大規模災害発生時における船舶輸送に関する協定書』を締結し、被災者及び災害応急対策に必要な物資、要員、資機材等の輸送業務にフェリーを活用することとしています