現代社会においては国際化や高度化の進展に伴い、航空輸送の果たす役割はますます大きくなっています。
本事務所では、空港建設の土木事業も担当しており、高松空港では最大50mにも達する厚さの盛土(高盛土)により建設され平成元年に開港しました。
近い将来発生確率が高い「東南海・南海地震」を想定し、基本施設(滑走路、誘導路等)や高盛土への影響についても検討を行いました。
また、平成18年度よりターミナル地区のバリアフリー整備を行っており、平成20年度からは誘導路の改良を行っていきます。
土木技術を駆使した高松空港の高盛土工事
盛土部標準断面図
高低差100mにも達する地形のため1,760立方メートルもの土量を取扱い、最大50mにも達する高盛土により建設されました。この高盛土工事により得られたノウハウは、山岳丘陵地帯における空港建設に大いに寄与しています。また、滑走路は不同沈下が発生しないよう十分な密度、地盤支持力が得られる良土で盛り立てるとともに、盛土体の安定を図るため浸透地下水が速やかに排出されるようフィルター層を配置しております。
盛土部平面図
ターミナル地区のバリアフリー整備
近年、公共交通機関においてもバリアフリー化が進められるようになりました。高松空港においても「みんなが使いやすい空港づくり」を目指して、平成18年度よりターミナル地区のバリアフリー整備を行っています。平成19年度末までに、身体障害者用駐車場ルーフ、横断歩道ルーフ2本、歩道ルーフ(一部)までが完了しました
身障者専用駐車場
着工前
完成
歩道ルーフ
着工前
完成
横断歩道ルーフ
着工前