
ご存じのように私たちが住む日本は、多くの資源を海外から輸入し、日本で製品を製造、海外に輸出しています。一方で食糧自給率は4割近くまで落ち込み、残りの6割を海外からの輸入製品に頼っています。このように、私たちの経済や生活は今や海外との貿易なしでは成り立たなくなっています。
実は、こうした海外との貿易の99.7%が港を通じて行われています。アジア諸国をはじめとする新興国のめざましい経済発展を背景として、今後ますます港で扱う貨物量の増加が予想されるなか、世界的に進む船舶の大型化やコンテナ輸送に対応した港湾を整備することは、地域の競争力を維持するために重要な課題となっています。

日本にある994港のうち、愛媛には51港が存在します。そのうち、三島川之江港、新居浜港、東予港、今治港、松山港、宇和島港の6港は国が重要と位置付けた重要港湾(※)となっています。このうち東予港のフェリー岸壁、松山港の大型岸壁、防波堤などを松山港湾・空港整備事務所が直接、整備中。最新の土木技術を活かしながら、大型岸壁や防波堤の拡張など、これからの大物流時代に対応すべく整備を図る一方、人々が憩いの場として利用できるよう、親しみのある港づくりに努めています。
※重要港湾
海上輸送網の拠点となる港湾、その他の国の利害に重大な関係を有する港湾で政令で定めるものをいいます。