浚渫工事とは
浚渫工事とは、海底の土砂を取り除く工事のことです。
- 航路(海の道)や泊地(海の駐車場)を安全に利用するには、船の底が海底にぶつからないだけの水深が必要になります。
- 浚渫工事の目的は、今までより大きい船が通れるように、水深を深くしたり、土砂が堆積(海流で流れてくるなど)して浅くなった箇所の土砂を取って、船が安全に通れるようにするなどです。
高松港グラブ浚渫
- グラブ浚渫とは、海底にグラブバケットという「土砂を掴む装置」を降ろして、海底の土砂を取り除きます。
- 高松港では、耐震強化岸壁の整備を行っており、耐震強化岸壁は、完成して暫定供用を開始しています。現在、岸壁の水深を確保して、大型船が利用できるように航路を浚渫しています。
グラブ浚渫は、グラブバケットで海底の土砂を掴んで、海上の土運船に土砂を載せます。グラブバケットの種類を使い分けて様々な土質(粘土や砂、硬い土、軟らかい土)を浚渫することが出来ます。
備讃瀬戸航路の浚渫イメージ
- ポンプ浚渫とは、海底に土砂を吸い込む装置を降ろして、海底の土砂を海水と一緒に吸い込んで、土砂を取り除きます。
- 備讃瀬戸航路の浚渫では、濁った海水があふれないように、濁った海水を海上で吸い込んで海底の浚渫で再利用する環流方式を採用しています。また、海底のカッターにも汚濁防止カバーを取付けて、海底でも濁りが拡散しない対策を取っています。
備讃瀬戸北航路の浚渫状況
土運船への土砂排出状況(余水のオーバーフロー無し)