四面を海に開かれた四国沿岸域は、台風の来襲による高波・高潮や、今後起こりうる東南海・南海地震による津波など常に自然の脅威にさらされています。また、一般的には波浪推算・高潮推算・津波計算のプログラムは、個々に作動しており、解析に多大なコスト・労力・時間を要するとともに、推算・計算時に作成・収集されたデータが有効に活用されていないという問題がありました。そこで、高松技調では、「安全・安心な暮らし」を実現させるため、数値解析技術を用いて、高波・高潮・津波の現象を再現・解析し、港湾海岸施設の防護機能を検証・評価するとともに、気象・海象、地形データなど必要な情報をデータベース化し、数値計算と連携させた防災総合数値解析システムを構築しました。このシステムで推算されたデータは、分析・蓄積するとともに、予想危険区域や施設設計に必要となる諸条件などを提供し、防災計画や整備計画の基礎資料として利活用いただけるよう、関係者に技術的支援を行っています。
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最大潮位偏差平面分布図 | 最大潮位偏差差図 | 最大流速平面分布図 |
潮位偏差時系列図
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最大津波高分布図 | 最大津波流速分布図 |
※注)図で示しているのはシミュレーションの結果で観測値ではありません。 |