ナマコは海の掃除屋と呼ばれ、沈降した生物の死骸や糞等を餌とします。その中に含まれる有機物
(ヘドロになる物質)を体内に取り込むことで、底質の改善に役立っています。
(写真中の○がナマコの口です)
ナマコは、暗いところでは活発に移動し、明るいところではパイプや石積みの隙間に入ってじっとしている傾向があります。上の写真はナマコが好む住処を調べる実験模様です。
ムラサキイガイといった二枚貝は、海水中の懸濁物(濁り)を餌とします。懸濁物を体内に取り込んで鰓などの器官により、ろ過し、栄養分を消化吸収して生きています。以下にムラサキイガイの懸濁物除去実験模様を紹介します。実験水の濁り(白色)はカオリンを使用して人工 的に作ったものであり、その濁りは、プラント実験施設周辺の実海水の約100倍に相当します。
実験では、ムラサキイガイが濁りを取り込みろ過していく状況がよくわかると思います。