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様々な役割を持つ船舶、海の事故を防ぐために

コンテナ船
港に積まれた長方形の鉄の箱を見たことがありますか?これはコンテナと呼ばれ、食料品や衣料品、木製品や化学肥料など、さまざまな物資を詰めて運ぶためのものです。大きさは主に40フィート(長さ約12m、幅約2.4m、高さ約2.6m)と20フィート(長さ約6m、幅約2.4m、高さ約2.6m)の2種類あり、このコンテナを運んでいるのがコンテナ船です。徳島小松島港赤石地区は岸壁(水深10m)のコンテナターミナルがあり、韓国の釜山港と週3便の定期航路を結んでおります。
コンテナ船
原木船
徳島県を支える大切な産業の一つに木材関連産業があります。建築資材や、家具の材料等として、カナダから原木を運んでいる船が原木船です。現在、津田地区、金磯地区の岸壁を利用しています。
原木船
チップ船
徳島県を支える製紙産業の原料に木材チップがあります。木材チップとは、木材を機械を使って細かく砕いた木片のことで、これらを運んでいるのがチップ船です。赤石地区の岸壁には長さ210m、載貨重量50,000トンもある巨大な船もやってきます。主に、東南アジア等から輸入されています。
チップ船
石炭運搬船
石炭といえば、かつてSLなどの機関車の燃料として使われていました。現在は、主に火力発電所で電気を作るための燃料として使われています。阿南市橘港にある火力発電所にもたくさんの石炭が運ばれており、その大切な仕事をしているのが石炭運搬船です。橘港に浮かんでいる姿を見ることができます。主にオーストラリアやインドネシアから輸入されています。
石炭運搬船
フェリー
徳島県には和歌山や北九州、東京等をつないでいるフェリー航路が就航しています。現在、南海フェリーやオーシャン東九フェリーが活躍しており、あらゆる生活物資をはじめ、のんびり船旅を楽しむ人や、阿波踊り見物の観光客等、多くの人がやってきます。
フェリー
クルーズ船
豪華に船旅を楽しむといえば、クルーズ船の旅でしょうか。日本だけでなく世界を巡る豪華客船が、徳島県の港にも例年阿波踊りのシーズンなどに「ダイヤモンド・プリンセス」、「ゴールデン・プリンセス」、「飛鳥Ⅱ」、「にっぽん丸」、「ぱしふぃっくびぃなす」が寄港しています。
MSCスプレンディダ MSCスプレンディダ
内航商船
旬の食料品や家電製品、衣料品や肥料など、さまざまなモノが国内で流通しています。それらの貨物のうち約4割が港を通して出入りしているのです。その貨物量は1年間で約19億トンという膨大な量に達し、もちろん徳島県の港にもたくさんのモノが入り、また出て行きます。そうしたモノを運んでいるのが内航商船で、別名・バラ貨物運搬船と呼ばれることもあります。これに対して、外国との貿易に使われている船を外航商船と言います。
内航商船

海の事故を防ぐために!

道路の交通ルールとどう違うの?
海には道路はありませんから、一部の海峡を除き、基本的は航行は自由です。海の交通ルールの基本は 経験則(グッドシーマンシップ)であるといわれています。これはお互いの安全に対するマナーこそが最前のルールである ということです。しかしながら最低限の交通ルールがなければ事故を防ぐことができません。

航路標識法

海上交通三法

船は右側通行?

道路の交通ルールとどう違うの?
陸上で警察がパトロールや交通整理、交通規制をしているように、海では海上保安庁が海の安全を守っています。 海上保安庁は昭和23年に創設され、パトカーのように巡視船や巡視艇という専用の船を持ち、海をパトロールしながら 海難事故を未然に防いだり、様々な救助活動や取りしまりを行っています。

巡視船と巡視艇
巡視船は海難救助、海洋の汚染及び海上災害の防止、海上における犯罪の予防・鎮圧、海上における犯人の捜査・逮捕、その他海上の安全の確保に関する仕事をしています。巡視艇はその活動範囲が基地周辺海域となるだけで、仕事の内容は巡視船と同じです。
徳島海上保安部HP 巡視艇、巡視船の紹介
https://www.kaiho.mlit.go.jp/05kanku/tokushima/gyomusyoukai_page/30_gyoumusyoukai_senntei/senntei.htm

海の事故は118番

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