須崎港- すさきこう -
耐震強化岸壁施設数 | 整備済(0)、整備中(1)、計画(0) |
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須崎港は、土佐湾のほぼ中央部に位置し、リアス式海岸の地形を生かした天然の良港として、またセメント、石灰石の積出港として発展してきた。
背後には日本有数の石灰石の生産量を誇る鳥形山鉱山を有しており、産出した石灰石を湾口部の桟橋から国内外に搬出するなど、地場産業を支える重要な役割を果たしている。
湾奥には年間約400 万トンの生産能力をもつセメント工場が位置し、全国有数のセメント輸出港である。また、港町地区では、梱包材の原料となるラジアーターパインをニュージーランドから輸入しており、日本屈指の梱包材の生産を行っている。
須崎港は、入り口が広く、奥が狭い形状をしているため津波の被害を受けやすく、過去幾度となく大きな被害を受けてきた。このため、市民の生命と財産を守るとともに、地域経済の発展の障害をなくすべく、恒久的な津波対策である防波堤整備を平成4年に着手し、平成25年度に完成した。さらに、南海トラフ地震の切迫性が高まり、大規模地震・津波に備えた粘り強い構造への補強、発災後の港内静穏度確保のために防波堤改良が進められているほか、港町地区では高知県により、水深7.5mの耐震強化岸壁を整備している。
(令和5年1月1日時点)(港湾管理者 高知県)