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 お知らせ・情報 一覧 掲載日:2018年5月17日  
           防災エキスパート合同GNSS測量機習熟訓練について
 平成30年5月15日(火)に、港湾空港防災エキスパート合同GNSS測量機習熟訓練を行いました。

 まず始めに、港湾空港防災エキスパートから、地震時の災害復旧業務に携わった経験を踏まえた「港湾施設の被災調査における視点」について講義があり、その後、GNSS(全球測位衛星システム)を利用した測量が行えるように機器操作の習熟訓練を実施しました。

 被災調査にあたって、まず一次調査として、施設被害を放置すれば被害が拡大するため、人的・物的被害の恐れのある2次被害の防止対策(進入防止・危険標示対策、応急工事)が必要であるかの判断を行います。また併せて、被害が少なく即利用可能な岸壁の把握を行います。(船舶が接岸可能か、背後エプロンで荷役が可能か。)
 次に二次調査として、施設被害の詳細調査を行います。港湾機能回復をいかに早く行うか、復旧工法の選定に資する陸上・海上での構造物の変状把握が必要となります。

 今回操作訓練を行ったGNSS測量機は施設被害の詳細調査時に活躍する機器として、コンパクトで1人でも測量が可能であり、座標や水準高さの測量作業もスピーディーに行うことができる点が優れています。

 今後は、地震災害時等の対応が一早く行えるよう、定期的な操作訓練を行うとともに、港湾施設の点検マニュアル、測点位置についても更新していく予定です。