お知らせ・情報 一覧 掲載日:2014年7月16日  
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松山~呉の船舶による緊急物資輸送等の訓練を実施

『瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会』の会員である愛媛県松山市と広島県呉市の連携により、瀬戸内海における災害時の広域相互応援訓練を実施しました。

同協議会においては、東日本大震災の教訓を踏まえ、『瀬戸内・海の路ネットワーク災害時相互応援協定』を策定し、現在68市町村が締結。また、本年5 月に松山市で開催された同協議会の「瀬戸内首長サミット」で採択された『松山宣言』では、災害時における相互支援体制の強化に向けた物資輸送訓練の実施が盛り込まれていました。

こうした関係者相互の連携体制を確認するため、瀬戸内海を挟む松山市、呉市間において、相互に災害被害が発生したと想定し、緊急支援物資輸送訓練など各種訓練を実施したものです。

(1)実施日時
    2014628日(土)9:00

(2)場所
   (松山市)松山観光港、神浦港(松山市中島)、中島港(同左)、
    船越港(松山市興居島)(呉市) 呉港、釣士田港(呉市倉橋島)

(3)参加機関
    松山市、呉市、愛媛県、広島県、国土交通省四国地方整備局、
   四国運輸局、中国地方整備局、
中国運輸局、松山港運協会、
  (株)石崎汽船 その他関係機関(19団体、約140人が参加)

(4)訓練内容

・緊急支援物資輸送訓練(海上輸送、避難所への搬送)

・傷病者搬送訓練

・避難住民搬送訓練

・情報伝達訓練

  松山観光港での出発式では、まず、野志松山市長が、「災害時は、海の路ネットワークを通じて、緊急物資を輸送する、負傷者の対応をするが、平常時は、広島県呉市、廿日市市、広島市と松山市との間で、『瀬戸内松山ツーリズム推進会議』を設け、石崎汽船、瀬戸内海汽船とともに、観光について議論しているところ。こうした、災害時、平常時で連携することにより、真の人間関係が構築できるものと思慮。本日の訓練の通じ、海の路ネットワークの連携強化が益々図られることを期待する。」と挨拶。
 ▲出発式の様子  ▲野志松山市長の挨拶


 続いて、塩崎恭久衆議院議員が、「
東日本大震災においては、普段恩恵を受けている海が驚異になることが分かったが、一方で、輸送という面では支援物資の輸送として活躍した。海外では、海のあるなしが、国家の命運を変えてしまうこともある。この海に感謝しながら、非常時において、多くの人々が助かるように関係者のご尽力をお願いしたい。」と挨拶。

   
  ▲塩崎恭久衆議院議員の挨拶
 
 海ネット協議会事務局から、訓練内容の概要説明が行われた後、広域相互応援訓練の開始。発災後3日が経過し、呉市において食料等の物資が不足したとの想定で、松山観光港浮桟橋に係留している緊急支援物資輸送船『いそかぜ』に支援物資を積み込み、呉港に向け出発
 
▲支援物資積み込み
 ▲出港見送り  ▲出港する『いそかぜ』
 
 呉港に到着後、支援物資を陸揚げした後、復路では、南海トラフ巨大地震発災後3日目に、松山市、島嶼部において食料等が不足したとの想定で訓練を実施しました。緊急支援物資が積み込まれた輸送船は、呉港を出港した後、中島(神浦港、中島港)、興居島(船越港)を経由し松山観光港に向かいました。
     
▲急病人乗船(神浦港    
     
 ▲急病人搬送(中島港)    ▲支援物資陸揚げ(中島港)
     
 ▲避難住民乗船(船越港)    ▲支援物資陸揚げ(船越港)
     
 ▲支援物資陸揚げ(松山観光港)    ▲支援物資引き渡し(松山観光港)