お知らせ・情報 一覧 掲載日:2013年 7月30日  
           

■愛媛大学工学部の学生が『みなと』を見学!

2013年6月11日(火)、18日(火)に、松山港外港地区及び松山空港において、愛媛大学工学部環境建設工学科の1回生(90人)を対象にした現場見学会を開催しました。

この見学会は、松山の海と空の物流拠点となる『みなと』の役割を理解し、実際に現場を見学することで、見識を広げ、優秀な技術者の育成支援を行うために、愛媛大学と当事務所が毎年開催しているものです。

 

①松山空港

松山空港の運航状況や利用状況、当事務所が実施している誘導路の改良工事などの説明を聞き、空港施設を見学しました。誘導路の改良工事は、飛行機の安全な運航のために、飛行機の運航が終了した夜間に工事が行われていることなどを理解してもらいました。

ちなみに、6月11日(火)は、格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンの松山―成田線が就航した日で、本路線は、中四国初の国内線LCCとして、松山空港の利用促進にも期待が寄せられています。

   
空港展望デッキでの説明の様子    
 

②松山港コンテナターミナル

 係留中のコンテナ船からガントリークレーンを利用してコンテナが積み降ろしされている作業を見学し、間近で見るガントリークレーンの迫力には、学生たちも圧倒されていました。

 松山港のガントリークレーンは、松山空港に隣接しているため、飛行機の運航に支障を来さないよう高さが制限されていることから、クレーンのアームが折れ曲がる珍しい構造を採用していることや、工事中の水深13m岸壁には、将来4万トンの石炭船が接岸し、背後企業が使用する石炭の輸送コストを削減することができることなどを理解してもらいました。

 
         
  コンテナターミナル内での説明の様子      
   

③愛媛国際物流ターミナル(I-LOT

輸出入貨物の保管・荷さばき・流通加工等を包括的に行う物流倉庫の施設見学を行いました。

このI-LOTは、松山港と松山空港に隣接している地理的特性を活用し、愛媛県の重要な国際物流拠点として欠かせないものであることを説明しました。

     

④工事に使用するグラブ浚渫船

水深13m岸壁前面の泊地(船が向きを変えるエリア)の海底を掘削するグラブ浚渫船を、防波堤上から見学しました。

泊地の浚渫工事について、コンテナ船の荷役作業に影響を与えないように夜間に工事を実施し、18m3級のグラブバケットで1日に約2,000m3もの土砂を掘削することや、夜間に作業員が誤って海に転落しても操作室で確認することができるシステムが搭載されていることなど、海上工事の規模の大きさや、安全対策の取り組みについて理解してもらいました。

         
   吉田浜防波堤上での説明の様子      
         
   見学したグラブ浚渫船