お知らせ・情報 一覧 掲載日:2013年 1月28日  
           ■平成24年度 松山港テロ対策合同訓練の実施状況
 国際船舶・港湾保安法に基づく総合訓練について下記のとおり実施した。
 総合訓練の実施に当たっては、松山港危機管理コアメンバー、松山港港湾保安委員会、及び松山港等港湾保安対策協議会と連携し想定のシナリオのもと実施した。
 
 1.日   時 :
 平成25年1月25日(金) 8:30~11:40
 
 2.場   所 :
 愛媛県松山市 松山港外港第1埠頭及び周辺海域
 
 3.主   催 : 
 松山港港湾危機管理コアメンバー
 松山港港湾保安委員会
 松山港等港湾保安対策協議会
 
 4.参加機関: 
 松山海上保安部(松山港危機管理担当官)
 愛媛県松山西警察署(松山港危機管理副担当官)
 神戸税関松山税関支署、高松入国管理局松山出張所、
 四国運輸局愛媛運輸支局、愛媛県中予地方局建設部、
 四国地方整備局松山港湾・空港整備事務所、愛媛県港湾海岸課、
 松山市西消防署、松山港運協会、松山市松山港務所、東レ(株)愛媛工場、
 帝人ファイバー(株)松山事業所、コスモ松山石油(株)、
 日本貨物検数協会松山事務所、松山コンテナターミナル(株)

 (以上 松山港港湾危機管理コアメンバー
      松山港港湾保安委員会メンバー
      松山港等港湾保安対策協議会メンバー)
 
 5.訓練内容 
  (1)想定:
 松山港危機管理担当官(松山海上保安部長)から、平成25年1月25日午前8時30分頃、「松山港向け航行中の外国籍貨物船A号で、刺激臭のあるガスが撒かれ、乗員の一部が意識不明」となる事案が発生した。
 一方で内閣官房空港・港湾水際危機管理チームによれば国際テログループが日本国内で活動しているとの情報提供があり、A号事案は化学剤によるテロ行為の蓋然性が高いと判断されることから、直ちに松山港港湾危機管理官から松山港港湾危機管理コアメンバーに対して緊急参集が要請され、各機関は連携して対応にあたる。
  (2)内容: 
 関係機関への情報伝達、関係機関の招集、監視体制を強化、港湾区域及び施設閉鎖・警戒、不審船の追跡・規制、乗組員避難及びテロリストの逃走措置・逮捕、船舶内負傷者救助、除染・搬送措置、入国審査、不審物(毒劇物)回収・搬出
 
  6.参加人員等:
 参加機関33機関約150名
 巡視艇等5隻、パトカー等車両4台、消防車両及び救急車7台
 
  7.訓練風景:
 
 【開会式】
・松山港港湾危機管理担当官(松山海上保安部長)による挨拶。
   
     
 【コアメンバー参集及び情報収集:第1指揮所】
・各コアメンバーが緊急参集され、各機関の対応状況等報告中。
   【第2指揮所】
各機関の現場指揮官が第2指揮所に集まり情報交換、
作業打ち合わせ中。
     
 【警備強化訓練:陸上部】
・松山港港湾保安対策協議会会長(中予地方局建設部長)が国際埠頭施設の警備強化を警備員に指示。
   
・警備員による制限区域内の警戒中。
     
 【警備強化訓練:陸上部】
・警備員によるゲート出入りする車両に対する確認作業中。
   【警備強化訓練:陸上部】
・制限区域内で作業していた職員4名に対し、避難誘導中。
     
 【警備強化訓練:陸上部】
・制限区域内の作業員等を避難誘導した後、出入口ゲート閉鎖。
   【警備強化訓練:海上部】
・松山海上保安部の巡視艇による入港中のA号周辺海域の海上警戒中。
     
 【船内安全確認訓練】
・警察、消防、海保の合同調査チームが科学剤対応装備しA号船内捜索。
   【船内安全訓練】
・松山西消防署と海保チームが科学剤対応装備し負傷者救助のためA号船内に進入中。
     
 【負傷者救助(除染)訓練】
・松山西警察署が、乗員10名を避難場所に誘導中。
   【負傷者救助(除染)訓練】
・A号船内より救出された負傷者の除染のためにテントに搬送中。
     
 【不審物処理訓練】
・岸壁上の一部をA号操舵室にみたて、放置されているガス発生容器らしき缶を、愛媛県警NBCテロ対策班が密閉措置を行い回収・搬出作業中。
   【安全対策・除染訓練】
・回収後、安全対策とし除染作業中。
     
 【入国審査訓練】
・高松入国管理局松山出張所により、乗員名簿と照らし合わせによる本人確認中。
   【手荷物検査訓練】
・神戸税関松山税関支署による手荷物検査中。
     
 【不審者制圧訓練:陸上部】
・入国審査中、乗員名簿に記載のない不審人物を発見。状況を察知したテロリストが警察官により制止されたため、ナイフを振り回しながら岸壁を逃走。
   【不審者制圧訓練:陸上部】
・逃走中のテロリストを松山西警察署が制圧・逮捕。
     
 【不審者制圧訓練:海上部】
・海上で警戒中の巡視船「いよざくら」が沖合いからA号に向かって接近してくる小型ボートを発見。
   
・追跡しつつ、停船命令を実施するが応じることなく更にA号に接近を続け、立入制限区域内に侵入。
     
 【不審者制圧訓練:海上部】
・立入制限区域内に侵入後、海保が立入検査をを実施しようと試みるが乗員がけん銃を乱射して逃走。海保も威嚇射撃を実施。小型ボートは停船し特別警備隊が移乗し制圧・逮捕。
   
     
 【訓練講評】
・松山港港湾危機管理副担当官(松山西警察署長)による訓練講評。
   
・訓練参加者。