お知らせ・情報 一覧 掲載日:2012年6月25日  
  ■港湾フォーラム「『地震・津波・液状化』その取り組み」が開催されました。
 
写真@ 嘉門校長の講演模様


写真A 立谷市長の講演模様


写真B 富田副センター長の講演模様


写真C パネルディスカッションの模様


写真D 締結式の模様
   平成24年5月19日(土曜)に、西条市総合文化会館大ホールで、災害に強い港湾のあり方を考えるフォーラム「『地震・津波・液状化』その取り組み」が開催されました。(東予港港湾整備促進期成同盟会(会長:伊藤宏太郎西条市長)、西条市が主催)

 今年3月31日、内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」の結果において、西条市においても津波高2.5mが想定され、関係者だけでなく一般市民の方も多数参加され、当日は約1,200人が参加しました。
 当日のフォーラムは二部構成とし、まず第1部の基調講演として、以下の方から講演を頂きました。

講演@ 嘉門雅史 香川高等専門学校長
「東日本大震災を受けて−東予港の概要と地震対策−」
嘉門校長からは、「東日本大震災を受けて−東予港の概要と地震対策−」と題し、今回の東北地方太平洋沖地震の特性及びその被害状況から、東予港における想定される被害とその対策、特に、東予港は埋立地に多くの企業が立地していることから、「液状化メカニズムとその対策」について、詳しく解説をして頂きました。(写真@参照)

講演A 立谷秀清 福島県相馬市長
「東日本大震災 相馬市の対応」
立谷市長からは、「東日本大震災 相馬市の対応」と題し、相馬市は、今回の東日本大震災による特に津波被害があったのですが、その発生直後、現地の被害状況を確認した消防団とのやりとりの状況、地元相馬市役所内の切迫した対応状況から、現在も続いている復旧復興の取り組みなどについて、講演を頂きました。(写真A参照)

講演B 富田孝史 (独)港湾空港技術研究所アジア・太平洋沿岸防災研究センター副センター長
「港湾における東北地方太平洋沖地震津波による被害とこれからの備え」
 富田副センター長からは、津波の発生メカニズムやその特性、津波避難時の心得などについて、一般の方にもわかりやすく講演を頂きました。また、富田副センター長は、日本だけでなく、世界の津波被害について研究しており、東日本大震災だけでなく、過去に大きな被害をもたらしたインドネシア・スマトラ沖地震の津波被害についても、ご紹介がありました。(写真B参照)

 第2部は、パネルディスカッションとして、講演された3名の方に加え、伊藤市長と今治造船(株)西条工場の日高義信工場長が加わり、東予港の地震・津波対策の必要性について、熱心な議論が展開されました。(写真C参照)

 また、フォーラムに先立って、西条市と相馬市が災害時などに救援物資の搬送やボランティアの斡旋で相互に援助する協定の締結式が行われました。(写真D参照)

 東日本大震災の大きな被害を教訓に、松山港湾・空港整備事務所としては、今後とも、こうしたフォーラムを通じ、地震・津波の被害の状況とその対策について、一般の皆様に理解して頂く努力を続けるとともに、愛媛県の港湾の防災機能の強化に努めていきます。