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地震や津波に対する防災を考えよう

南海地震って何?
南海地震は、静岡県沖から四国沖にかけて走る南海トラフ(海溝)の四国沖を震源として、過去一定周期で発生している大地震です。その周期は、おおむね100年から150年間隔で発生し、その度に大きな被害をもたらしています。そして今後30年以内での発生確率は70~80%程度と想定されています。
南海トラフ(図解)
南海地震の歴史
南海地震の歴史を振り返ってみましょう。一番近いところでは、1946年の昭和南海地震(M8.0)でした。震源を紀伊半島沖とするこの大地震で、橘湾以南では3~5m、小松島以北では約2mの津波が押し寄せたと言われています。この時の地震・津波による県内の死者数は202人と、大きな災害が伝えられています。さらに過去に遡ると、1854年の安政南海地震(M8.4)、1707年の宝永南海地震(M8.4)、1605年の慶長南海地震(M7.9)など、周期的に発生していることが分かります。
昭和南海地震の津波によって被災した旧浅川村 昭和南海地震の津波によって被災した旧浅川村
津波って何?
地震による海底陥没や隆起によって、海面に発生した巨大な波のことです。南海地震による津波発生のメカニズムを考えてみます。陸側のプレート(岩盤)の下に、少しずつ海側のプレートが潜り込み、その動きに引きずられて、陸側プレートの先端がたわんでいきます。そして、たわみが限界に達したとき、陸側のプレートが跳ね上がり、津波や地震を引き起こすのです。そのひずみが生まれている場所が、南海トラフと呼ばれる海溝なのです。
津波発生のメカニズム
液状化を知ってる?
地震の揺れによって、地盤に含まれている砂と水とのバランスが崩れ、地面が液体のようになってしまうことを地盤の液状化といいます。仮に堤防などの下部が液状化してしまうと、堤防が沈み込んだり、倒れたりしてしまい、後から襲いかかってくる津波に耐えることができなくなってしまいます。そこで、地盤の弱い場所では、あらかじめ液状化対策を行っておくことが大切なことなのです。
地盤の液状化
防災マップを手に入れておこう!
地震や津波などによる災害範囲や到達時間などを地図上に示したものが防災マップ(地震・津波ハザード・マップ)、すなわち災害予想地図です。県や各市町村などの自治体、あるいは個人や団体で作成されています。自分の住んでいるマチや会社のある場所などで、どのような災害を受けやすいのか、防災マップであらかじめ知っておくことで、避難路や避難場所の確認をしておきましょう。
防災マップ
地震・津波に備えよう!
地震や津波が発生したとき、どうすればいいのでしょう。まず地震に備えて、家の耐震強化を図ったり、また金具などで家具を固定し、転倒を防ぐことも必要です。家や家具につぶされてしまったのでは逃げることもできません。また、津波のスピードは沖合いでは800km/hとも言われています。遠くへ逃げるより、高い場所を目指すことが大切です。日頃から家族みんなで防災について話し合っておきましょう。

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