お知らせ・情報 一覧 掲載日:2012年12月27日  
        ■現場だより〜松山空港誘導路改良工事〜
  松山空港は、国内線6路線(東京、中部国際、伊丹、福岡、鹿児島、沖縄)、国際線2路線(ソウル、上海)の就航路線を有し、年間約230万人が利用する空港です。滑走路の延長はなんと2,500m!
 その松山空港の滑走路・誘導路ですが、整備から20年近くが経過しており、経年劣化等による舗装のひび割れや、航空機の往来による轍(わだち)掘れが生じています。そのため、当事務所では平成19年より滑走路・誘導路の改良工事を実施しています。
 平成21年で滑走路の改良工事については完了したため、現在は誘導路の改良工事を実施しています。供用中の空港内の整備ですので、航空機の運航に支障が出ないように工程管理を厳重に行った上で、夜間に工事を実施しています。

【工 事 名】平成24年度 松山空港誘導路改良工事
【請 負 者】協和道路株式会社
【施工 期間】平成24年9月28日〜H25年2月15日
【施行 面積】11,490u(延長 459.2m×幅員23〜28m)
 
(1)全工種フロー図 
   


各工種毎に詳しく紹介します。  
 
 @舗装撤去工      
   
 Aアスファルト舗装工      
   


B飛行場標識工
     
   


松山空港は7:30〜21:30は運用されているため、それ以外の22:00〜7:00までの間に工事を行います。
作業は、「舗装撤去工→アスファルト舗装工→飛行場標識工→現場清掃・片付け」の工程の繰り返しとなります。
   


 【安全パトロール】
     
  工事期間中の平成24年11月29日に、安全パトロールを行いました。安全パトロールとは、工事現場において現場の安全管理の状況や施工業者の安全衛生管理体制を点検し、注意を促すことにより労働災害や公衆災害を未然に防止することを目的とします。当日は視認性が悪くなる夜間工事ということで、作業範囲を遵守すること、大型機械の移動にはオペレーターの合図を徹底する等の意見がありました。   
   
 【現場監督からひとこと】      
 良質な施設をつくるために、アスファルト舗装工において、雨は十分に気を付けなければなりません。先にありましたタックコートに水分が含みますと、付着力が低下し層間剥離の原因になります。またアスファルト合材も十分な機能を失います。空港舗装工事では1mm以上の降雨がある場合には、作業中止基準を設けています。また供用空港における改良工事のため、日々施工中の途中で中断することはできません。よって作業する前に気象状況を把握し、作業を中止する判断を特に慎重に要しました。
 供用空港であるために、作業終了後は当該区域は航空機が通行します。舗装工事においては、いろいろな機材を使用するため、日々の作業終了後は、工事に使用した機材が残されていないが毎日チェックする必要があります。もし残されていた場合には、航空機に損傷を与えたり、ダイヤに影響を与える可能性があります。そういったことがないように細心の注意をしなければなりません。