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港と私たちの暮らし

何気ない港の風景。そこには、どんな仕事があるの?
港湾には大きく3つの産業がかかわっています。1つは「港湾関連産業」といって、旅客や貨物の海上輸送をしたり、港湾を使って貨物を荷役したり保管をする産業です。次に原料の輸入や製品の輸出で港湾を利用している「港湾依存産業」、そして、港湾に隣接して会社を置いている「港湾立地産業」です。このように港湾を中心に、またかかわりながら多くの会社が活動し、たくさんの人が働いています。
徳島小松島港赤石地区岸壁 徳島小松島港赤石地区岸壁
働く人や会社、地域や県の経済にも役立っています。
3つの産業で働く人の収入や会社の利益、そこから生まれる地域への経済効果は小さくありません。そして港湾周辺だけでなく、県全体に対しても法人税、住民税、輸入取引にかかる消費税、船舶の重さにかかる「特別とん税」など各種税収という形で、港は大きく貢献しています。

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毎日、口にする食料品の多くも港から。
日本は、多くの資源を海外から輸入することで、さまざまな活動を行っています。食糧資源もその1つ。徳島の港湾からも搬入され、また逆に県内で生産・製造された品物もたくさん搬出されています。たとえば、県内に入ってくる輸入小麦の9割以上は徳島小松島港からのもの。これがパン屋さんや製麺所を通して、私たちの食卓にも届けられるのです。
食事風景
産業活動に必要な資源が行き交う場所。
県内の企業、とくに製造業にかかわる会社が活動するために必要な材料が海外からやってきます。とくに林産品の輸入は輸入品目全体の約90%を占めています。また逆に、昔から、木材の積み出し港として産業の発展に役立ってきた徳島の港は、これからも地域の発展の拠点として、さまざまな役割りを果たしていきます。

東南アジアからの木材チップを荷下ろしするチップ船 東南アジアからの木材チップを荷下ろしするチップ船
地域の主要な産業も港とともに発展しています。
製紙会社や木材関連業、合金鉄や化学品の製造工場が作る製品の輸出・移出の拠点となっています。また、橘湾火力発電所などの燃料の輸入にも、港湾が役に立っています。
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